古物活用プロジェクト
2024.12.08
- 空き家活用
- イベント
空家対策を進めるにあたっての課題の一つに、所有者やその周りの方が「古いものには価値がない」ことを前提にしているという点があります。建物がどういう状態であれ、まずは所有者とコミュニケーションが取れることが最初になります。しかし、所有者自身が建物に価値がなく誰も使ってくれないと思っている場合、空き家の情報が出回らず放置されたままとなることが多く、そうした状態ではUDCSも空き家の情報を把握することが難しくなります。
一方で、近年では住宅価格の高騰により中古住宅の需要が高まっているほか、古いものに価値を見出そうとする動きも高まってきています。このような需要側と供給側の価値観のミスマッチを改善し、空き家の流通促進へと繋げる意識醸成として、古物活用プロジェクトを行っています。
■目的
・「古くて良いもの」を使ってくれる人に繋ぐこと
・所有者がいらないと思う古いものに、価値を見出す人がいることを実証すること
このPJでは、コップや置物などの小物から椅子や箪笥まで、様々な古道具を扱います。これらは、地域住民の皆さんがお持ちのもう使わない捨てるものや、空き家の残地物を中心に集めています。皆さんが「こんなのもう長いこと使ってないからあげるよ」と出してきてくれたものの中から、我々が「これめっちゃいい!」と思ったものを頂いたり預かったりしています。
使ってくれる方に繋ぐ場として、2023年の三国祭の日には実際に蚤の市を開催しました。50点以上集まった古道具のうち、8割ほどは次の持ち主へと繋ぐことができました。
5/19~21(日~火)UDCSにて三国祭×蚤の市を開催しました!