第1回三国湊まちづくり会議を開催しました!
- 調査検討/計画検討業務

三国湊では、これまで多様な人たちによるまちづくりが進められてきました。こうした取り組みを改めて整理するとともに、人口減少や空き家問題の深刻化、新たなまちづくりの担い手の参加といった状況の変化を踏まえ、共通の将来ビジョンと実現方法を考えていくことが求められています。
今回、将来ビジョンと実現方法を考えていく上でのキックオフイベントとして、「第1回三国湊まちづくり会議」を開催しました。
〇三国町中心市街地まちづくりグランドデザイン(2003年)
一般社団法人三國會所 倉橋さん

三國會所の前身である、三国歴史を生かすまちづくり推進協議会から依頼があり、当時東京大学の学生だった倉橋さんが中心となって、地元三国の理想の姿を描いたビジョン。
コンセプトは「祭の似合うまち三国」。基本理念には歴史と文化、町並み景観などに加えて「楽しむ」を掲げていることがポイントだそう。 ビジョンに描かれた空き町家の活用や、山車蔵とまちかど広場の一体的な整備、広小路の広場空間化など、当時の三国町との連携により実現した部分が多くあります。
一方で、九頭竜川沿いの親水空間づくりなど、行政の都市計画以外の部署を含めた複数の主体との連携や、まとまった投資が必要な事業は、実現に至っていないというお話でした。 民間ができること、行政ができることは異なるため、適切な役割分担が必要だとお話をされていました。
〇三国まちづくりビジョン(2016年)
横浜国立大学准教授・UDCS副センター長 矢吹さん

東京大学都市デザイン研究室が中心となり、三国湊の徹底的な調査を踏まえてまとめたビジョン。 空き家の利活用とまちづくりの相乗効果を図ることを基本戦略としています。
ビジョン策定からの約10年間で、空き町家の活用を中心に、当時想定していなかった数多くの魅力的なアクションが起きているため、これらの動きと連携・協働する仕組みが必要だとお話されていました。
一方で、ビジョンの検討過程でプレイヤーと議論をしておらず、共有されたビジョンではなかったために、実行段階での推進力が弱くなったと感じており、これからまとめるビジョンでは、検討段階からプレイヤーを巻き込むことが必要だということです。
〇観光まちづくりへの思い
株式会社Actibaseふくい 代表取締役 樋口さん

Actibaseふくいは2022年に発足し、2024年に町家を改修した宿泊棟と、地元の食材を楽しめるフレンチレストランがセットになった、オーベルジュほまち三国湊をオープンしました。 事業の目的に地方創生を掲げており、三国湊の魅力に磨きをかけ、地域への滞在を楽しんでもらうことを目指しています。
これまでにも、まちの歴史を紐解くまち歩きツアーや、地域の店舗と連携したワークショップなどを企画していますが、今後ますます三国湊の魅力に磨きをかけるために、様々な主体との連携が必要だというお話でした。
パネルディスカッションには、これまでのビジョンを紹介した3人に加え、一般社団法人三國會所の石川さん、みくに地区まちづくり協議会の小寺さん、三国湊で活躍する若手プレイヤーの髙橋さんに登壇いただきました。
これからの三国湊のビジョンや、まちづくりに関する開かれた情報共有・議論の場への期待について、トークをしていただきました。



15年、20年先を見据えたビジョンを検討するのであれば、若い世代が参加しやすい場にすべきというお話や、ビジョン策定以降に地域に入ってきた人たちが、途中からでも参加でき、その人たちの取組もビジョンに位置付けられるとよい、といったお話がありました。
また、ビジョンや実現方法についての議論の場は参加のハードルを下げて、誰もが発言しやすい場にすることが求められる一方で、ビジョンの実現に向けてその場をコーディネートする立場に必要な専門人材をどう確保するかが課題だというお話がありました。三国湊のこれまでのまちづくりの取組の重厚さ、そしてこれからの取組に対する熱気に圧倒された1日でした。
ご参加くださった皆様、ありがとうございました。