坂井市文化財保存活用地域計画 フォーラムの開催とパブリックコメント募集の開始
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【坂井市文化財保存活用地域計画 令和3年度フォーラムの開催とパブリックコメント募集の開始】
※パブリックコメントの募集は終了いたしました
令和元年度から3ヵ年で作成に取り組んでいる坂井市文化財保存活用地域計画(地域計画)について、12月11日、計画の概要を説明し、地域計画がめざすまちづくりのあり方について語り合うフォーラムが開催されました。会場となった坂井市役所大ホールには定員100名を上回る参加者が集い、市民の方だけでなく、県内から遠くは広島県三原市など、地域計画の作成に取り組んでいる他自治体関係者なども参加されました。
「かたろう つなごう ひろげよう さかい歴史文化の物語」と題し、前半は坂井市文化課からの計画概要説明と、地域計画協議会会長でUDCSセンター長でもある西村幸夫・國學院大學教授による総括がありました。
坂井市地域計画では、「みつける」「つたえる」「はぐくむ」「まもる」「つなげる」「ひろげる」という6つの基本方針のもと、計画期間である10年間(令和4年度から13年度)に取組む文化財の保存・活用の基本となる総合的な計画(マスタープラン)と、具体的な事業であるアクションプランを取りまとめています。そして、坂井市の歴史文化の特徴を踏まえ、9つの歴史文化の物語(関連文化財群)を設定し、3年間で掘り起こしを行ったふるさと坂井の「おたから」を地域ぐるみでまもりいかすためのアクションプランを位置付けています。西村会長からは、東西に山と海を擁する坂井平野の土地の歴史、川や用水でつながる各集落で育まれた文化を空間的に捉え、歴史文化の物語からまちづくりのあり方を示す新たな取組みとしての地域計画の意義について説明がありました。
後半は、「みんなでつくる 地域計画」と題し、地域計画の作成にあたり実施した各地区でのワークショップや調査を振り返り、まちづくり協議会や大学研究室など、参画していただいた方々とのリレートークを行いました。それぞれのワークショップで得られた気づきや、地域計画作成をスタートとしてこれから取り組んでいきたいこと、また、若い世代が歴史文化にどのように親しむことができるか、外部の視点をどのようにうまく取り込むか、といった観点から意見を交わしました。
作成のプロセスで実施できたワークショップや調査は一部ではありますが、こうした取組みを持続発展させていくためには、行政や文化財の所有者・管理者だけでなく、市民や専門家などの関わりをどのように充実させていけるかにもかかっています。
来年度からは、計画づくりから、計画を実現するステージに入ります。地域計画が、「みんなの計画」として歴史文化をいかしたまちづくりの原動力となることを願っています。