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三国駅で三国湊サイン整備プロジェクト中間報告会を開催しました

2020.01.29
  • イベント
  • 三国湊サイン整備プロジェクト

1月24日、えちぜん鉄道三国駅を会場に、三国湊サイン整備プロジェクトの中間報告会を開催しました。

報告会は3部構成。第1部は、東京大学・東京都市大学・福井工業大学の8人の学生チームで実施した既存サインの悉皆調査にもとづく現状の課題整理と、この事業で実施する三国地区の散策誘導のためのサイン整備計画の考え方について報告を行いました。今回のプロジェクトは、サイン計画の上位として設定したまちなかの回遊戦略を描き、主要な地域資源をめぐるメインルートに加えて、水辺・水路を楽しむコース、三国祭に関連するコース、文学・芸術ゆかりのコース、寺社をめぐるコースを設定しました。

第2部では、サイン自体のデザインを担当している福井工業大学の学生メンバーから、三国のブランド(まちめぐりや観光のあり方・世界観)の表現としてのサインやロゴデザインの考え方について報告を行いました。デザイン検討にあたっては、地元住民の方や観光で訪れた人を対象に、人々がぼんやりと持つ三国のまちのブランドに関するアンケートを実施し、その結果にもとづいて「三國湊散歩」の色彩やフォント、ロゴなどのデザインを検討してきました。
参加者からは、「三國湊」のイメージや領域への認識がバラバラであり地域として共有する必要があること、まちあるきの起点となる駅との連携の強化、マップやVR、QRコードなどとの効果的な組み合わせ、海や川から見た三国湊の魅力の伝え方など、サインということにとどまらないさまざまな意見や提言をいただきました。





第3部では、福井工業大学副学長でありサインデザインの専門家である池田岳史教授から、サインが果たすべき機能やデザインのあり方に関するミニレクチャーをしていただきました。他都市の事例紹介も交えながら三国における現状のサインの課題についても専門的な視点から指摘され、普段サインをあまり意識することのない地元の方々にも新鮮な気づきがあったのではないでしょうか。


今回のサインは散策を誘導するために新設するものであり、1年間の事業で設置できる数はおのずと限られますが、悉皆調査で把握した課題をもとに、今後新設されるサインのガイドラインや、旧町時代から官民問わずさまざまな主体によって設置されてきた既存のサインの見直しや必要に応じた撤去などについても提言に盛り込んでいく予定です。

会場には、デザインチームによる渾身の原寸大模型をはじめ、ロゴや各コースの特性を表現したオノマトペと色彩、視認性確保の考え方などを説明したパネルを掲示しました。三国駅を会場にお借りすることは、「三國湊散歩」の全体像を示すサインを設置する予定の三国駅前広場への意識を促すこと、さらに駅舎という公共空間活用の一事例となることも目指したものです。電車が行き来するコンコースを背景にした特設会場での報告会は、このプロジェクトを発信するのにまたとない機会となりました。平日の昼間にもかかわらず足をお運びいただいた方々には、あらためて御礼申し上げます。

報告会終了後は、いくつかの設置予定箇所に原寸大模型を実際に仮置きし、設置位置や向き、公道・民地のどちらが適切かなどを確認する作業を行いました。今後もこの作業を継続しながら、皆さまのご協力のもとで設置工事につなげていきたいと思っています。まちで見かけた際にはぜひお声がけください!



当日お越しいただけなかった方や限られた時間でご発言いただけなかった方も、引き続きUDCSまでぜひご意見をお寄せください!このサインが、三国ならではのまちめぐりや観光のあり方を提供できるツールとして使っていただけるよう、今後もプロジェクトメンバー一同、全力で取り組んでまいります。